Excelの「VLOOKUPがうまく機能しない!」を解決しました

店長

こんにちは!デジタルライフサポート西川口の店長です。
当教室では、スマホやパソコンのお困りごとをピンポイントでサポートしています。今回は、Excelの「VLOOKUP関数がうまく機能しない!」というトラブルを解決したエピソードをご紹介します。

お客様のご相談内容

ある日、40代の男性のお客様がご来店されました。
「VLOOKUPを使って別の表からデータを引っ張ってこようとしているんですが、エラーが出たり、期待した値が返ってこなかったりします。」
とのこと。
VLOOKUPはデータ検索に便利な関数ですが、少しの設定ミスで正しく動作しなくなることがあります。早速、原因を調査しました。

事例025

解決までの流れ

  1. 検索値のデータ型を確認 参照元の検索値が「数値」なのに、検索対象の表では「文字列」になっているケースが多い。
    →「=ISTEXT(A1)」や「=ISNUMBER(A1)」でデータ型をチェック。
    → 必要に応じて、「VALUE関数」や「TEXT関数」を使い、データ型を統一。
  2. 検索範囲の指定ミスを修正 VLOOKUPの2番目の引数(検索範囲)が、検索値の列を含んでいないと機能しない。
    → 例: =VLOOKUP(1001, B2:D10, 2, FALSE) → B列に検索値がないとエラーになる。
    → 検索範囲を適切に修正。
  3. 近似一致(TRUE)と完全一致(FALSE)の違いを理解 4番目の引数が TRUE になっていると、近似一致になるため、並び順によっては誤った結果が返る。
    → 通常は FALSE(完全一致)を使うのが安全。
    → =VLOOKUP(1001, A2:C10, 2, FALSE) に修正。
  4. 検索範囲の並び順を修正 近似一致(TRUE)の場合、検索範囲が昇順に並んでいないと正しい結果が得られない。
    → データが昇順になっていなかったため、「データ」→「並べ替え」で昇順に修正。
  5. N/Aエラーの対策 検索値が見つからない場合 #N/A エラーが出るため、エラーハンドリングを追加。
    → IFERROR を活用:
    → =IFERROR(VLOOKUP(1001, A2:C10, 2, FALSE), "データなし")
    → これで検索値がない場合も、わかりやすい表示に。
  6. INDEX+MATCHへの置き換えを提案 VLOOKUPは検索範囲の左端に検索値がないと動作しないため、より柔軟な INDEX+MATCH の組み合わせを提案。
    → 例 : =INDEX(C2:C10, MATCH(1001, A2:A10, 0))
    → これなら検索範囲の順番を気にせずにデータを取得できる。


お客様の反応

「データの並び順や検索範囲の指定で、こんなに影響があるとは知りませんでした。INDEX+MATCHも試してみます!」
と、納得していただけました。

まとめ

VLOOKUPがうまく機能しないときは、以下の点をチェックしましょう。

  • 検索値のデータ型を統一する(数値/文字列の違いに注意)
  • 検索範囲の指定が正しいか確認
  • TRUE(近似一致)と FALSE(完全一致)の違いを理解
  • 近似一致を使う場合はデータを昇順に並べる
  • IFERROR を使ってエラーハンドリング
  • INDEX+MATCH でより柔軟な検索を実施

これらの方法で、VLOOKUPのトラブルを解決することができます。
当教室では、スマホやパソコンのお悩みをピンポイントで解決しています。「こんなこと聞いてもいいのかな?」というお悩みも、お気軽にご相談ください!

店長

また次回も実際のサポート事例をご紹介していきますので、お楽しみに♪