Excelの「VLOOKUPがうまく機能しない!」を解決しました

こんにちは!デジタルライフサポート西川口の店長です。
当教室では、スマホやパソコンのお困りごとをピンポイントでサポートしています。今回は、Excelの「VLOOKUP関数がうまく機能しない!」というトラブルを解決したエピソードをご紹介します。
お客様のご相談内容
ある日、40代の男性のお客様がご来店されました。
「VLOOKUPを使って別の表からデータを引っ張ってこようとしているんですが、エラーが出たり、期待した値が返ってこなかったりします。」
とのこと。
VLOOKUPはデータ検索に便利な関数ですが、少しの設定ミスで正しく動作しなくなることがあります。早速、原因を調査しました。

解決までの流れ
- 検索値のデータ型を確認 参照元の検索値が「数値」なのに、検索対象の表では「文字列」になっているケースが多い。
→「=ISTEXT(A1)」や「=ISNUMBER(A1)」でデータ型をチェック。
→ 必要に応じて、「VALUE関数」や「TEXT関数」を使い、データ型を統一。 - 検索範囲の指定ミスを修正 VLOOKUPの2番目の引数(検索範囲)が、検索値の列を含んでいないと機能しない。
→ 例: =VLOOKUP(1001, B2:D10, 2, FALSE) → B列に検索値がないとエラーになる。
→ 検索範囲を適切に修正。 - 近似一致(TRUE)と完全一致(FALSE)の違いを理解 4番目の引数が TRUE になっていると、近似一致になるため、並び順によっては誤った結果が返る。
→ 通常は FALSE(完全一致)を使うのが安全。
→ =VLOOKUP(1001, A2:C10, 2, FALSE) に修正。 - 検索範囲の並び順を修正 近似一致(TRUE)の場合、検索範囲が昇順に並んでいないと正しい結果が得られない。
→ データが昇順になっていなかったため、「データ」→「並べ替え」で昇順に修正。 - N/Aエラーの対策 検索値が見つからない場合 #N/A エラーが出るため、エラーハンドリングを追加。
→ IFERROR を活用:
→ =IFERROR(VLOOKUP(1001, A2:C10, 2, FALSE), "データなし")
→ これで検索値がない場合も、わかりやすい表示に。 - INDEX+MATCHへの置き換えを提案 VLOOKUPは検索範囲の左端に検索値がないと動作しないため、より柔軟な INDEX+MATCH の組み合わせを提案。
→ 例 : =INDEX(C2:C10, MATCH(1001, A2:A10, 0))
→ これなら検索範囲の順番を気にせずにデータを取得できる。
お客様の反応
「データの並び順や検索範囲の指定で、こんなに影響があるとは知りませんでした。INDEX+MATCHも試してみます!」
と、納得していただけました。
まとめ
VLOOKUPがうまく機能しないときは、以下の点をチェックしましょう。
- 検索値のデータ型を統一する(数値/文字列の違いに注意)
- 検索範囲の指定が正しいか確認
- TRUE(近似一致)と FALSE(完全一致)の違いを理解
- 近似一致を使う場合はデータを昇順に並べる
- IFERROR を使ってエラーハンドリング
- INDEX+MATCH でより柔軟な検索を実施
これらの方法で、VLOOKUPのトラブルを解決することができます。
当教室では、スマホやパソコンのお悩みをピンポイントで解決しています。「こんなこと聞いてもいいのかな?」というお悩みも、お気軽にご相談ください!

また次回も実際のサポート事例をご紹介していきますので、お楽しみに♪